SLCとMLC
フラッシュメモリーと一口に言っても2種類あることは知っていますか?
フラッシュメモリーの寿命を語るうえで、この違いを知っておくことは大事なことなのです。
フラッシュメモリーには大きく分けてSLCとMLCの2つがあります。
SLCは浮遊ゲートの中に電子があるかないかで0か1かを判断します。
MLCは富裕ゲートの中の電子の数で2ビットのデータ(2ビットなので4段階)を判断しています。(今後3ビット方式も登場する可能性があるそうです。)
MLCのほうが、浮遊ゲート内の電子の量を細かく記録する必要から、より高い精度が求められます。その結果として、劣化がおこりやすいという欠点があります。
SLCの場合、書き換え可能回数10万回程度、データ保持期間10年程度。
それに対して、MLCだと、書き換え可能回数3000~1万回程度、データ保持期間が5年程度となっています。
であるならば、SLCを利用したフラッシュメモリー製品を購入すればより長い期間データを保管できるはず。
そう考えるのが人情というもの。
確かにSLCはより長い期間データを保管できるフラッシュメモリーですが、一般的に産業用途向けに使われることが多いのです。個人向けに販売されているフラッシュメモリー製品のほとんどはMLCを使っているのが現状です。
その背景には急速な低価格化と高容量化があります。
今ではギガ単位のUSBメモリーが1000円台で買えてしまう時代です。保存するデータそのものも容量が大幅に増えている以上当然です。
低コストで大容量化するためには、一つのセルあたりの情報量を増やすことができるMLCのほうが適しているのです。

